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2026年10月9日金曜日

チラシ掲示へのご協力のお願い

 大町山麓美術館では、当館のチラシを掲示してくださるお店や宿泊施設、事業所などを募集しております。

掲示用には、ラミネート加工を施したチラシをお渡しいたします。 店内の掲示板や受付、待合スペースなど、差し支えのない場所に掲示していただけましたら幸いです。

開館して間もない小さな美術館ですが、地域の皆さまや大町を訪れる方々に、当館を知っていただくきっかけになればと考えております。

「ここなら掲示できます」という場所がございましたら、どうぞ当館までお気軽にお声がけください。チラシのお渡し方法などをご相談させていただきます。

ご無理のない範囲で、お力添えをいただけましたらありがたく存じます。

大町山麓美術館

2026年10月3日土曜日

テスト内覧を終えて完全予約制へ移行します。

 大町山麓美術館では、開館に向けてテスト内覧を行い、実際に皆さまをお迎えしながら、展示環境や館内での過ごし方、運営方法などを確認してまいりました。

ご来館いただいた皆さまから温かいお言葉や貴重なご感想をいただき、私たちにとって大変有意義な期間となりました。心より御礼申し上げます。

そして、このテスト内覧を通じて、大町山麓美術館が大切にしたい美術館のあり方が、より明確になりました。

当館は、大勢の方に一度にご覧いただく美術館ではなく、北アルプスの麓にある小さな空間で、作品と静かに向き合っていただく美術館でありたいと考えています。

そのため、テスト内覧という形を終了し、今後は「完全予約制」での運営へ移行いたします。

ご予約いただいた時間を大切にしながら、山下大五郎、足立源一郎をはじめとする絵画や、地域にゆかりのある美術・工芸作品を、ゆっくりとご鑑賞いただける環境を整えてまいります。

小さな美術館だからこそできる、静かで落ち着いた時間。

北アルプスの麓、大町で、美術と向き合うひとときをお楽しみいただければ幸いです。

今後とも大町山麓美術館をよろしくお願いいたします。

大町山麓美術館
館長 笠原 武

【開館時間】10:00〜16:00
【入館料】大人800円/高校生・中学生400円/小学生以下無料
【ご来館】完全予約制

2026年9月23日水曜日

家族総出で進めた展示準備

 大町山麓美術館の開館に向け、作品キャプション、画家略歴、絵画解説の作成・掲示、QRコードの切り取りや貼り付けなどを、館長の笠原武と家族総出で行いました。


準備期間中、館長はぎっくり腰を抱えていたため、家族にも手伝ってもらいながら、一つひとつ手作業で仕上げました。


専門業者による施工ではないため、掲示物にわずかな傾きや歪みが見られる箇所もございます。手作りの小さな美術館ならではのものとして、温かくご覧いただけましたら幸いです。


作品を少しでも分かりやすく、親しみをもって鑑賞していただけるよう、家族みんなで心を込めて準備いたしました。


皆様のご来館を、心よりお待ちしております。


大町山麓美術館

館長 笠原 武

2026年9月22日火曜日

外部専門家・小林明先生にご指導いただいています

 大町山麓美術館では、開館準備にあたり、美術館運営と長野県の美術文化に長年携わってこられた小林明先生から、展示・作品調査・キャプション作成などについて継続的なご指導をいただいています。


小林明先生の経歴と実績


小林先生は、池田町立美術館(現・北アルプス展望美術館)館長、長野県信濃美術館(現・長野県立美術館)副館長などを歴任され、長年にわたり長野県の美術館活動に携わってこられました。


また、安曇野地域の美術館・博物館などを結ぶ安曇野アートライン推進協議会の事務局長を務め、地域の美術館が連携して文化を発信する活動にも取り組んでこられました。


松本大学では非常勤講師を務め、「安曇野アートライン活動の7年―地域美術館16館の連携―」をテーマとする講演を行うなど、美術館と地域との関係についても豊富な実践経験をお持ちです。


山下大五郎研究との関わり


小林先生は、大町山麓美術館の主要収蔵作家である山下大五郎の研究にも長く携わってこられました。


2010年に池田町立美術館で開催された山下大五郎展では、展覧会図録の編集に携わっています。


この図録は山下大五郎の画業を調査するうえで重要な資料の一つとなっており、その後の山下大五郎展でも展示を構成するための資料として活用されています。


大町山麓美術館でのご指導


大町山麓美術館の開館準備において、小林先生には実際に何度も来館いただきました。


当館が主要作家として収集してきた山下大五郎、足立源一郎の作品を実際に確認していただき、制作年の検証、一次資料の確認方法、作品キャプションの表記、作品配置や展示方法などについて、具体的なご指導をいただいています。


特に制作年などの作品情報については、推測だけで判断するのではなく、展覧会図録や作家資料などの一次資料・文献を確認することの重要性をご指導いただきました。


当館では、その考え方を作品調査の基本としています。


小さな美術館だからこそ専門家の知見を


大町山麓美術館は小規模な私設美術館です。


しかし、規模が小さいからといって、作品を単に壁に掛けるだけの施設にはしたくないと考えています。


作品そのものを確認し、資料を調査し、そのうえで可能な限り正確な情報とともに作品をご覧いただくことを大切にしています。


そのため、館長自身の判断だけで展示を完結させず、長年にわたり美術館の現場に携わってきた外部専門家の知見を取り入れながら、開館準備を進めてきました。


池田町立美術館館長、長野県信濃美術館副館長などを歴任し、さらに山下大五郎研究にも携わってきた小林先生から直接ご指導いただけたことは、大町山麓美術館にとって大変貴重なことです。


今後もご助言をいただきながら、山下大五郎、足立源一郎をはじめとする所蔵作品について調査を続け、北アルプス・安曇野に育まれた美術文化を皆様にお伝えしてまいります。


大町山麓美術館

館長 笠原 武

2026年9月16日水曜日

山下大五郎が描いた安曇野の風景を訪ねて ― 蔵

 



開館に向けて準備を進めています

大町山麓美術館では、10月2日からの開館に向けて、少しずつ準備を進めています。


当館は、長年にわたり収集してきた作品を、北アルプスの麓・大町の地でゆっくりご覧いただきたいという思いから始めた、小さな個人美術館です。


展示の中心となるのは、安曇野や北アルプス周辺の風景を数多く描いた洋画家・山下大五郎の作品です。あわせて、山岳画家・足立源一郎の作品、地域にゆかりのある相道寺焼などもご紹介します。


現在は、作品の展示だけでなく、キャプションの整備や作品資料の確認、山下大五郎が描いた場所をたどる「スケッチポイント」の調査なども進めています。


作品については、できる限り図録や記録などの資料にあたり、確認できた事実と推定を区別しながら紹介していきたいと考えています。


大きな美術館ではありません。


昭和の木造民家を改修した約90㎡の建物で、作品との距離が近く、静かな環境のなかで一枚一枚をご覧いただけることが、当館の特徴です。


10月2日から10月20日までは、まずテスト内覧という形で皆さまをお迎えします。


完全予約制で、開館時間は10時から16時まで。鑑賞時間はおよそ1時間を予定しています。


小さな美術館だからこそできる展示や調査を、これから少しずつ積み重ねていきます。


開館まで、あと少しです。


皆さまに作品をご覧いただける日を楽しみにしております。


大町山麓美術館

2026年9月5日土曜日

AI学芸員

 大町山麓美術館では、AIを活用した「AI学芸員」と一緒に、所蔵作品や作家についての調査・研究を進めています。


といっても、AIに作品のことを聞いて、その回答をそのまま展示に使っているわけではありません。


むしろ、AIを使えば使うほど大切だと感じるようになったのが、「一次資料」と「現物」です。


現在、当館では山下大五郎、足立源一郎を中心に作品を収集・展示しています。作品そのものはもちろん、画集、展覧会図録、記録、作品の裏書、出品歴などの資料を確認しながら、一点ずつ情報を整理しています。


最近は足立源一郎について、まとまった一次資料をAI学芸員にも読み込ませました。


すると、インターネット上にある断片的な情報だけを調べていた段階とは、かなり違うところまで調査できるようになってきました。


たとえば、作品名や制作年代、展覧会への出品、画家の行動や交友関係などについて、資料の記述と実際に当館が所蔵している作品を照らし合わせることができます。


もちろん、AIが答えたから正しい、とは考えていません。


資料に何と書かれているのか。

実際の作品には何が残されているのか。

裏面には何が書かれているのか。

別の資料と矛盾していないか。


そうした確認を重ね、分からないものは「分からない」として残します。


AIは大量の資料を整理したり、離れた場所に書かれている情報同士の関係を見つけたりすることが得意です。一方で、作品を実際に見て判断することや、資料そのものの信頼性を評価すること、最終的な展示方針を決めることは、人間が担わなければなりません。


当館では、長野県の美術館で長く実務に携わってこられた小林明先生から、展示やキャプションについてご指導をいただいています。


AI学芸員の能力を活用しながらも、AIだけに頼らない。


これは、これからも大切にしていきたい考え方です。


美術館の仕事は、作品を壁に掛けて終わりではありません。


誰が描いたのか。

いつ描いたのか。

どこを描いたのか。

どの展覧会に出品されたのか。

そして、その作品が画家の生涯の中でどのような位置にあるのか。


一つずつ調べていくことで、最初は一枚の絵だったものの後ろに、画家の人生や時代が少しずつ見えてきます。


AI学芸員は、その調査を手伝う新しい道具です。


そして面白いことに、資料を読ませれば読ませるほど、AI学芸員から返ってくる答えも変わってきます。


当館にとって必要なのは、世界中のあらゆる美術について何でも答えるAIではありません。


山下大五郎や足立源一郎、そして当館が所蔵する作品について、資料を積み重ねながら理解を深めていくAIです。


明日は、山下大五郎についての資料をさらに読み込ませる予定です。


人間が作品を集め、現物を確認し、資料を残す。

専門家から助言をいただく。

そしてAIが大量の情報を整理し、調査を補助する。


小さな私設美術館だからこそ、こうした新しい方法も試していきたいと思っています。


AI学芸員がこれからどこまで成長するのか。


館長自身も楽しみにしています。